book

予告された殺人の記録 ガルシア・マルケス/野谷 文昭 訳 この人の本、臭いがきつい。何か食べながら読むのとか無理。でも構成がきれいでラストの一番大切なところまで、がーーー!って一気に引っ張っられておもしろかった。ラテンアメリカの作家の書くホラー…

a pale of view of hills/Kazuo Ishiguro歴史記述という一種の記憶を作り出す作業の中の戦争という優れたイデオロギーにおいての破壊された過去と回想の断片で成り立つ記憶の螺旋の構成、時間の操作は本当に素晴らしい出来だと思う。 モモ/ミヒャエル・エン…

美人画報ワンダー/安野 モヨコ一番はじめのから読んでいるけれど、すごい。「結婚します」を読んで、ああエヴァンゲリオンと結婚したんだもんなあってしみじみなった。きれいになるためのパワーとお金の掛け方が違う。無理無理真似できないと思う地点で女と…

嗤う伊右衛門/京極夏彦 わたしは、イギリス文学を、英語を、読まなきゃいけないのに、つい、現実逃避で京極夏彦などに手をつけてしまった、ために、ああ、もう、まったく、本当に、おもしろかったです伊右衛門。

itと呼ばれた子、友人に借りたけれど挫折した。読めない。余りにも悲惨すぎて小説として捉えられない。作者とその周りの人がこの本を出した理由とは関係のないところで、恐らく「自分を安心させるための心配や不安」のためにこの本を読んでいる人が少なから…

平面いぬ。/乙一 blueが一番きつかった。報われたか報われなかったかどうかの話をすればきっと報われたのだろうけど、読んでて「うう…」てなった。平面いぬ。は潔いところとか家族のかんじとかが吉本ばななぽかった。この人の作品は切ると血が出そうで生臭く…